2013/05/15

『とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟』コミカライズ版(#02「少女の夢」)

少年ガンガン4月号に掲載された、エンデュミオンの奇蹟のコミカライズ版第2話のレビューをしていきたいと思います。ネタバレ注意。


先月号と同じく巻中カラーでした。今月号の巻中カラーを飾るのはアリサとインデックス。
2人が楽しそうな笑顔で両腕を組んでいるイラストでした。

バッティングセンターを出た上条さん、インデックス、アリサの3人。アリサと出会ってまだそれほど時間は経過していませんが既に「友達」と言える間柄になるほど仲良くなっていました。

アリサがストリートライブに使用している楽器や機材を運んでいた上条さん。
「俺も無能力者だけど、夢に向かって頑張っている奴がいると思うと励まされる」と発言。アリサは夢に向かって前向きに頑張っていこうと努力している、本当に真っ直ぐな性格の少女なんですね。
そしていつもの上条さんとインデックスの姿。喧嘩ばかりしてるけどこの2人は本当に仲良しです。
その時、アリサはメロディを口ずさみ、2人はそのメロディに聴き入ります。

アリサはメロディを口ずさみながら夜の第7学区を歩く3人。
しかし歩いている道の物陰には先月号の終わりに登場した3つの影のうちの2人が物陰に隠れた状態でアリサを監視、そして謎の機動兵器のようなものもアリサを監視していたようで、その場から姿を消します。
アリサが口ずさんでいた曲は歌詞が無くてまだ作っている途中との事で、メロディのみ口ずさんでいる形となっていました。そしてデビューライブが決まったら必ず知らせると満面の笑顔で言います。

しかし、彼女達の背後に忍び寄っていた影がここで遂に動き出します。
術式の攻撃だったため、最初に異変に気付いたのはインデックス。水のエレメントを使役する術式で水が太い鞭のようになり、3人に襲い掛かります。
間一髪で逃れた3人ですが土、風のエレメントを自在に操る人物も登場してきます。この人物達は先程、物陰に隠れてアリサの監視をしていた2人です。
水のエレメントを操るメアリエ=スピアヘッド
土のエレメントを操るマリーベート=ブラックボール
風のエレメントを操るジェーン=エルブスの3人。
初見の時、マリーベートが男の子かと思っていましたが女の子です。多分勘違いしていたのは私だけだと思いますが…;
皆、『エンデュミオンの奇蹟』にて初登場した新キャラ達です。

アリサを守るために上条さんとインデックスは交戦しますが土を自在に操る術式によって足止めを食らう上条さん。3人の連携プレーによって窮地に陥ったと思われましたが上条さんの右手に宿る能力・幻想殺し(イマジンブレイカー)によって術式を全て打ち消し、更にはインデックスの強制詠唱(スペルインターセプト)でメアリエの術式を無効化、上条さん達が優勢になっていきます。
しかしそこに炎による攻撃を上条さんは食らいそうになり、それと同時に魔術師達の姿が消えます。
物陰に隠れ、メアリエとマリーベートを助けに現れたのは何とステイル。そしてこの3人の魔術師達はステイルの弟子ということが判明します。
ステイル14歳なのに弟子がいるのにはやっぱり驚愕したなぁ…wそれにこんな可愛い弟子達がいるとは…「爆発しろ」としか言いようがない。

突然のステイルの介入に驚きを隠せない上条さん。「これは一体どういうことだよ!?」と問いただす彼ですが、ステイルは聞く耳持たずで上条さんに襲い掛かります。
「アレ(アリサ)を確保しろ!」

弟子に命令するステイル。そして再び動き出す弟子達。
アリサを守るために上条さんはアリサの元へと向かいますが、ステイルはあらかじめ仕掛けておいたルーンを使用し、魔女狩りの王(イノケンティウス)を召喚します。
再び上条さん達は劣勢に陥り、アリサはステイルの炎を見て、一瞬ですがオリオン号が不時着する記憶が頭を過ります。
そしてステイルは柱を炎で焼き切り、異能は打ち消す上条さんの右手ですが質量までは消せないため、柱の下敷きになろうとしていました。
「誰かが傷付こうとしている」のを見たアリサは涙を浮かべて叫びます。
その時、魔女狩りの王は一瞬で破壊・消滅し、上条さんの頭上に落ちようとしていた柱は真っ二つに折れ、最悪な状況を免れることができました。
予想外の事態に驚愕の表情を浮かべるステイルと弟子達。自分の目の前で繰り広げられる出来事のショックが大きかったのか、同時にアリサは倒れてしまいます。
ステイルはこれを『奇蹟』と言っていますが力の一種なのでしょうか。
そして突如、ステイルの背後から何本ものワイヤーを射出してステイルに攻撃をする謎の機動兵器が現れます。
この機動兵器はアリサが歩きながらメロディを口ずさんでいた時にアリサを監視していた機動兵器であり、ステイルの弟子達より後に動き出しました。
この機動兵器を操縦していたのは1話にて登場したシャットアウラさん。彼女はレアアースを媒介にエネルギーを貯蔵・解放する希土拡張(アースパレット)の能力者です。分かり易く解釈すると、レアアースがあれば何でも爆発が起こせるんですね。
この能力を駆使してステイルら魔術サイドとのバトルを繰り広げます。
ここではまだ明かされませんが、彼女の部隊は「黒鴉部隊」という、学園都市に数ある私設治安維持部隊です。
学園都市統括理事会に認可を得て現場に投入されたようですが彼女らの目的はアリサを警護することであり、アリサを捕えようとするステイル達を排除しようとします。
そして再び科学サイドと魔術サイドのバトルへ突入。弟子達は自身らの操るエレメントを駆使して機動兵器の動きを止めたり攻撃を仕掛けて応戦しますが黒鴉部隊の連携プレーも全く劣らず、その実力はステイルらと互角に渡り合えるほど。
黒鴉部隊はステイルら魔術サイドを圧していきます。今度はステイル達が劣勢に陥りますがそこに現れたのはねーちんこと神裂火織。彼女はステイルと同じく必要悪の教会(ネセサリウス)所属の魔術師にして聖人です。
これ以上騒ぎが大きくなるのは面倒だということで撤収しようとしますが黒鴉部隊(シャットアウラさん)は彼女もイレギュラー因子と判断し排除しようとします。
互角。ねーちんが「…やりますね」と発言していることから、シャットアウラさんの実力は本物だと改めて解釈できます。この戦闘を最後に魔術サイドは一度撤収。
アリサを狙う理由が全く理解できない上条さんはステイルを呼び止めて問います。アリサは科学サイドの人間なのに、どうして魔術サイドの人間がアリサを狙うのか、と。

「いずれ僕達魔術サイドと科学サイドの間で戦争を引き起こしかねないってことさ」

アリサは無能力者(レベル0)で何の能力も持たないはずですが、先程、魔女狩りの王を破壊したり上条さんの頭上に落ちようとしていた柱を真っ二つにしたことと何か関係がありそうですね。
この言葉を最後にステイルはその場から姿を消し、上条さんの目の前に黒鴉部隊の機動兵器(シャットアウラさん)がやってきます。
上条さんの前に初めて姿を現したシャットアウラさん。ボディスーツの描写に気合が入ってる気がする…エロいです。あと可愛い。流石朝倉先生。
シャットアウラさんは科学サイドの人間であり、黒鴉部隊はアリサを警護するため、特殊活動に従事している治安維持部隊なのでアリサの味方ということで良いんでしょうかね…
彼女の、上条さんの質問に対する答えも曖昧なので敵なのか味方なのか現在のところはハッキリしません。
そして上条さんはシャットアウラさんに警告されます。

「あの娘(アリサ)に関わるな。これ以上気安く関われば…貴様は死ぬ」

ステイルとシャットアウラさんの言葉から、科学サイド、魔術サイド共にアリサの秘密について何か知っていそうな感じでしたね。


というわけで2話はこれにて終了です。
今回は魔術サイド、科学サイドのバトルとアリサの秘密が明かされる寸前のところまででした。
科学・魔術両サイドのバトルは本当に見物です。
コミカライズ版ではキャラ達の表情が特に良く、緊迫感を感じさせる描写には感動しました。

これからも加速していくコミカライズ版。次回も期待です。

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