2013/06/08

『とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟』コミカライズ版(#03「夢と希望」)

前回はアリサを巡って科学サイドと魔術サイドのバトルが繰り広げられ、
ステイル曰く「(アリサは)魔術サイドと科学サイドの間で戦争を引き起こしかねない存在」と言われ、
シャットアウラさんに「あの娘(アリサ)に関わるな。気安く関われば、貴様は死ぬ」と警告された上条さんというところで終わりました。
作画も良いですし、劇場版には無かったシーンも満載、毎回次号が気になる感じで終わるので最高のコミカライズ版です。もしまだ読んでない方がいましたら是非、読むことをオススメします。

というわけで、少年ガンガン5月号にて掲載された、エンデュミオンの奇蹟のコミカライズ版3話のレビューをしていきたいと思います。ネタバレ満載です


今回は「とある風景」から始まります。その風景は3年前に起きたオリオン号事件の一部の記憶
前髪を上げてて別人だと思うかもしれませんがこの少女は3年前のシャットアウラさんなんですね。
1話の冒頭でも描かれていましたが、彼女は半分に割れたオリオン座のブレスレットを持っていて、この事故の際に割れてしまいました。
そしてもう半分が無くなった状態で3年経った今でも彼女は割れたオリオン座のブレスレットを大切に持っているのですが、この風景から見て分かるように無くなったもう半分は実はアリサが持っています
そしてこの記憶はアリサの記憶なのですが、何故かシャットアウラさん視点で描かれてるんですね。
劇場版では最後の方で2人の関係が明らかになるのですが、彼女らは同一人物なので僅かながら過去の記憶が宿るということも有り得るんじゃないかな、と。ここの場面はそういう解釈で良いんでしょうか…
分離した影響でシャットアウラさんにあった音楽の才が全て「もう一人の自分」のアリサに渡り、シャットアウラさん自身は音楽がノイズにしか聴こえなくなってしまう、といった感じですね。
やっぱりコミカライズ版は劇場版には無かったシーン満載で分かり易いです。

そしてアリサは上条さんの寮で目が覚めます。
コミカライズ版でもあったパンチラ。
アリサは自分が狙われた理由に心当たりは無く、そして「科学じゃよく分からない力」がアリサにあることが判明します。
科学じゃよく分からない力というのが「魔術」に当たるのですが、どうやらアリサには歌を歌っている時のみ、計測不能な力というのがあるみたいですね。しかしアリサは魔術のことを知りません。なので、彼女が持っている力は科学・魔術共に当てはまらない力のようです。
「霧ヶ丘で定期的に検査を受けている」ということから、彼女は霧ヶ丘女学院に通っているんでしょうか。上条さんと同じく高一なので。

そしてアリサは「皆が歌を聴いてくれるのは、その力のせいじゃないか」と思ってしまいますが、上条さんは「違う!!」と断固否定します。
もしそれが異能の力なら上条さんの右手が全部打ち消してしまうからですね。でも、上条さんの右手は反応していません。そしてアリサの歌は聴く人々を魅了します。だから異能の力ではなく、本物ですね。
自分が歌を歌うことで、誰かが傷付くなら、歌うのをやめると諦めかけますが、上条さんは彼女の本心を聞きます。
彼女…アリサに出来ることは「歌うこと」しかない。だから本心は「歌いたい」と。

「やりたいことがあってやれる力があるなら、やらなきゃダメだ」

上条さんはアリサに優しく言い、アリサに手を差し伸べます。その言葉に励まされるアリサ。再び歌うことを決意しました。
そしてアリサが安全に歌える方法としてインデックスが提案したのは上条さんの寮に居候すること。その理由は魔術師は人目が付くところでは手出しができないからというもの。
科学と対峙するもう一つの力をアリサに知られるわけにはいかないので殆どインデックスのペースに流された状態で事は進んでいき、アリサは上条さんの寮に居候することに。
丁度その頃、シャットアウラさんは誰かと専用の回線を通して携帯で連絡を取り合っていました。
姿は1話の巻中カラーにて既に登場していますが話しているところは初めてですね。
オービット・ポータル社社長のレディリー=タングルロードです。この人物もエンデュミオンの奇蹟で初登場した新キャラです。
ここの彼女の作画が結構好みだったりします。彼女の容姿は10歳くらいですが社長を務めているので、その実力は本物です。

劇場版ではシャットアウラさんの能力名までは語られませんでしたがコミカライズ版では能力名も語られてました
レアアースを自在に操る能力というのは劇場版にもありましたが能力名も一緒に語られたのは嬉しかったです。また、シャットアウラさんの能力は数少ない能力みたいですね。
そしてシャットアウラさんの耳に届く「ノイズ」。彼女とレディリーの間の回線は専用の回線のようで、シャットアウラさんは盗聴されているのではないかと思っていたようですがノイズの原因は機器でも盗聴によるものでもなく、レディリーの自室でかかっていた「あるもの」が原因でした。
蓄音機から流れる旋律が止まると同時に、ノイズも無くなる。
シャットアウラさんはオリオン号の事故が原因で普通の会話は聞き取れるものの、メロディのあるものが全部ノイズに聴こえてしまうようになっていたので、音楽が止まればノイズも無くなるといった感じです。

余談ですが、とあるシリーズの科学サイドのキャラ達は、外の世界より30年技術が進歩している学園都市に住んでいるにも関わらず、何故かガラケー使ってる人物の方が多いですね。
佐天さんはモデルがiPhoneの携帯端末を使ってますがそれでも「学園都市っぽい携帯端末みたいなもの」を使ってる人物は意外と少なくて驚きです。黒子やレディリーが使ってるのが一番「学園都市っぽい」ですね。


次の日の朝。とある高校にて「ARISA」があっという間にメジャーになり、教室はその話で持ち切りとなっていました。
そして寝不足の上条さん。インデックスとアリサがベッドを占領してしまったため、上条さんは浴槽で寝るハメになり、枕も毛布も全部奪われる始末に。
多分姫神と吹寄の出番はこれで終わり…かな。劇場版もそうだったので…姫神と吹寄ファンは絶叫ものだよな…
上条さん、多分一睡もできなかったんでしょうね…本当に眠そうです。そして補習を受けるハメに…相変わらず不幸な上条さん。
その日の夜。インデックスとアリサの二人の入浴シーンへ。
上条さんのことについて色々話をしていましたね。アリサに関しては昨日、上条さんに魔術サイドの襲撃から助けられ、そして彼女が歌う事をやめようと思っていた時に再び、歌う事を決意させてくれました。
アリサが上条さんに対して「恋愛感情を抱いた」のは、恐らく再度歌う事を決意した少し後のような気がします。
そして、まだ歌詞が出来てなかった曲の歌詞を思い付き、服を着るのも忘れたまま机へと向かい、スラスラと歌詞を書いていきます。ここでアリサが「出来たら一緒に歌おう」と約束します。
インデックスとアリサ。まだ会って少ししか経ってないのに「友達」と呼べるまでに仲良くなり…二人の仲の良さは微笑ましいです。特にここのやり取りが好き。

そして補修を受けて帰りが遅くなった上条さん。ここでもラッキースケベ発動です。
今更だが全裸の描写がエロい…エロいぞ朝倉先生。
しかし、これは上条さん悪くないだろう…w何という不意打ち。
勿論、全裸を見られたインデックスとアリサ。インデックスは上条さんに何度も噛み付き、上条さんは包帯まみれとなりました。

そしてオービット・ポータル社との契約の話で上条さんが一緒に行くという話が出ますが、補修を受けなきゃならないので行けない上条さん。
「頼れそうで、一緒に行ってくれそうな奴」がいないかアリサに聞きます。そして、一人だけ思い当たる人物がいました。

次の日。ここで美琴が再登場します。正確には超電磁砲のメインキャラ4人ですね。
エンデュミオンの奇蹟の前日譚にあたる群奏活劇の科学(表)編にて初対面を果たした二人。スキルアウトに絡まれていたアリサを助け、彼女に携帯の電話番号を教えていたのですぐに連絡が取れたようです。
何故この場面をカットしたんだ劇場版。
カットされた場面が多い劇場版。今回もありました。
佐天さんが「ARISA」の大ファンであり、本人の前で緊張のあまりうまく喋れてない場面をカットするとは…是非劇場版にも入れてほしかったです。
美琴はアリサに会うと話をした際に他の3人も会いたいと言ったようで、超電磁砲メインキャラ4人が再登場です。
後にオービット・ポータル社の人との話をする際に、美琴が「アリサさんのマネージャーです!」と言うんですが、これは美琴が咄嗟に出した言葉じゃなくてアリサの提案だったんですね。

会場へと向かいつつオービット・ポータル社のことについてや社長・レディリーのことについて話す5人。
その間に黒春出ました。劇場版が初見でしたがまさか劇場版でも黒春が見られるとは思ってなかったな…w
「都市伝説なんですけど、彼女は実は宣伝用ホログラフィーとかロボットじゃないかっていう話なんです」
都市伝説になり、美琴が人形じゃないかと思ってしまうほど謎めいた雰囲気を漂わせるレディリー。
ジェニー・リンドに関してはパンフレットに記載されていますが、19世紀を生きたオペラ歌手であり、この時代は蓄音機も発明されていないので、現代で彼女の歌を聴くことは不可能です。
劇場版を観る前にジェニー・リンドについて知っている方がいたら、彼女は実は不死だったというのはすぐに分かったんじゃないかな、と。
緊張してる佐天さん可愛い。
応援団として舞台に上がることになった美琴、初春、佐天さんの3人。いつも初春のスカートを捲ってる佐天さんですが、初めての経験のせいなのか、短いスカートが苦手なのか。他の2人より緊張しているのが分かります。多分どちらも当てはまるんじゃないかな、スカート押さえてますしね。
アリサの歌に魅了されながらアリサの元へと向かう3人。そしてその中で行われるライブ撮影。
彼女は歌うのが大好きなんだと改めて思った美琴。
群奏活劇の時系列でストリートライブをしていたアリサの歌声を聴き「なかなかうまいじゃない」と絶賛していました。
そしてここも劇場版ではカットされましたがここの美琴の表情も凄く好きです。

上条さんもライブ会場に入り、アリサが上手くやってることを知り安心します。そして美琴とアリサが知り合いだったということも同時に知ります。
撮影が順調に行われている中、上条さんはライブを見に来ていた人々の中にシャットアウラさんの姿があるのを見ます。劇場版とは違ってフードを被らずに黒いローブのみです。
しかし、フード被ってなくても一際目立つから上条さんもすぐに見つけられたんだろうな。

何故彼女がここにいるのか。気になった上条さんは彼女の後を追う所で次号へ。


次回は自動人形とのバトルが描かれ、巻中カラーとなります。バトルのところは凄く気合が入ってたので素晴らしかったです。
こんなに何度も巻中カラーがあるということは本当に人気なんだろうなぁ。

最後に、更新が遅くなって本当に申し訳なかったです。今日は第4話も更新していきたいと思うのでどうぞ宜しくお願い致します。

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