2013/06/14

『とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟』コミカライズ版(#5「陰謀の始まり」)

アリサのライブ会場にシャットアウラさんの姿を見た上条さん。後をつけると自動人形とのバトルが繰り広げられる。
そしてライブ会場にも影響を及ぼし、地下の爆発が原因で会場にいる人々全員が瓦礫の下敷きになるはずだったが、奇蹟的に全員無事であり、地下ではシャットアウラさんを庇った上条さんが負傷、彼に肩を貸して脱出する二人。
アリサや他の観客達も全員無事だと知った上条さんは「まさに奇蹟だな」という言葉を漏らすが、シャットアウラさんは「私の前でその言葉を口にするな!」と激昂。
更に彼女はある事故が原因で「歌が全部ノイズとしか聞こえない」という脳障害を患っていることが判明しました。

6月12日に発売された少年ガンガン7月号。そして同誌にて連載中の『とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟』コミカライズ版の感想です。


今月号も巻中カラー。ステイルと弟子達3人。
ウエイトレスの格好をすることになりますがマリーベートが恥ずかしいから嫌そうに顔を赤らめてます。
アリサとインデックスがファミレスで食事をする中、弟子達3人は変装してアリサを誘拐する機会を伺います。
丁度その頃、上条さんは土御門と話をしていました。話の内容はアリサが狙われる理由について。土御門も必要悪の教会(ネセサリウス)所属の魔術師なので、ステイルら魔術サイドが何故アリサを狙うのかも知っていました。

その理由を上条さんに伝えるのが突如現れたねーちん
科学サイドから見たアリサは、
  • 学園都市の住人曰く「『奇蹟』だ」
  • アリサ曰く「『歌っている時だけ計測不能な力』みたいなのがあるらしい」
  • 都市伝説によると「アリサの歌声を聴くと良いことが起きる」
ところが、魔術サイドから見たアリサは、
  • 「アリサは『聖人』、もしくはそれと同等の力を持っていると見なされている」
との事。暫定で第9位、完全に覚醒すればねーちんを上回る程だと言います。
しかし、土御門のように能力開発を受けた人物が魔術を使うと死に至る可能性があるにも関わらず、アリサに関してはそれが無いため、だからこそ監視対象になったとも言える、と。

後者に関しては何故そのようなことにならないのか。土御門やねーちんもその点についてはお手上げ状態のようで、更に言えば上条さんの右手も反応しないほどの、迷宮入りとも言える科学でも魔術でも無い、第三の異能の力
そしてその力を解剖学的に解明し、利用したい人物がいるらしく、その人物がオービット・ポータル社社長…つまり、レディリーになります。

アリサの力が解明されれば、世界に20人しかいないとされる「聖人」が科学の総本山によって大量に生まれることになり、魔術サイドはそれを見過ごすつもりは無いようで、一刻も早くアリサを聖人と判断し、確保しろとの命令が下ったことで、ステイルはアリサを守る上条さんに対して容赦無く攻撃を仕掛けました。


そして、ステイル達はアリサ確保のために再び動き出す…
ファミレスにてインデックスとアリサが談笑しながらアリサが差し出したのは一枚の白い封筒。
その中には歌詞が未完成で、インデックスと一緒に歌おうと約束した曲の歌詞が書かれた紙が入っていました。

実はここでインデックスとアリサが会話するのが最後なんですよね…。コミカライズ版が初見の方は違う捉え方をすると思いますが、劇場版が初見だった私にとっては物語終盤のことを考えると切ない。このまま何事も無ければ封を開けて一緒に歌ってたんだろうな、と。
沢山お祝いをするために乾杯をしたインデックスとアリサ。その時、ウエイトレスに変装していたステイルの弟子達3人が襲い掛かります。メアリエは魔術を使ってインデックスの動きを封じます。インデックスは突然の事だったので魔術でもすぐに対処できず、その隙を付いてアリサを誘拐しました。
しかし…弟子達ウエイトレス姿似合いすぎだろ…特にマリーベート。巻中カラーの時の恥じらいはどうした。でも可愛い。
アリサ誘拐後、弟子達はレストランを後にし、未だ束縛状態のインデックスは丁度通り掛かった婚后さん、湾内さん、泡浮さんによって助けられました。
この時、インデックスはこのように言ってたのか…劇場版でも何言ってるか全然分からなくて婚后さん達みたいになってました。

そして上条さんの携帯に着信、アリサが誘拐されたことを教えるインデックス。
突然の事に焦りながら携帯の連絡先を見ながら誰か車を出せる人がいないか探します。
上条さんが連絡したのは担任である小萌先生
小萌先生は丁度風呂上がりでマッサージチェアに座りながら牛乳瓶を片手に持った状態でした。もしまだ風呂に入ってたら電話に気付かないままだったでしょうね。グッドタイミングです。

丁度その頃、「アリサの警護」をしていた黒鴉部隊の部下はステイル達が乗っている車の追跡をしていました。そしてシャットアウラさんに関しては風呂上がりだったようで携帯を右手に、タオルを左手に持った状態で部下と連絡を取り合っています。
劇場版ではタオルを持ってたり水滴が垂れてる描写が一切無いので、「何故に全裸?」と疑問を抱いたりもしましたがコミカライズ版ではしっかり描かれてました。
ここのシャットアウラさんの表情、怒りや悲しみなど、様々な負の感情が混じった表情をしています。
乗客乗員88人全員が助かり、更には『88の奇蹟』とまで呼ばれるようになったオリオン号事件ですが、唯一の死亡者であったシャットアウラさんの父親。しかし、メディアが父親の死を隠蔽したことによって彼女は『奇蹟』を憎むようになってしまいました。
父親が被っていたパイロットの帽子を抱き締め、「『奇蹟』など存在しない…」と言葉を漏らすシャットアウラさん。大好きだったお父さんを失い、更にはその事実を隠蔽されるというのは本当に辛いだろうな…

この時点ではまだ、利用されているとも知らぬまま、ステイル達の追尾を始めるシャットアウラさん。
ステイルら魔術サイドからアリサを守るために動く黒鴉部隊。部下からの連絡を受けて直ちに現場へと急行した、戦闘モードのシャットアウラさん。ここの描写めっちゃカッコ良いです。
有りっ丈のレアアースで出来た円盤を射出し、爆発を引き起こしながらカーチェイスが繰り広げられます。両者とも引けを取りません。
そして舞台は学園都市・高速道路のトンネル内へ。今度は魔術サイドの反撃。
ジェーンは大量のルーンをトンネル内にばら撒き、ステイルは魔女狩りの王(イノケンティウス)を召喚して黒鴉部隊の機動兵器を次々と蹴散らしていきますが、シャットアウラさんは器用に避けていき、そして円盤射出で爆発を引き起こします。

そして上条さんは小萌先生の運転する車に乗車し、ステイル達の後を追っていました。
もう少しで合流するというところでトンネル内で凄まじい爆発が発生。シャットアウラさんの能力である希土拡張(アースパレット)により、魔女狩りの王(イノケンティウス)は完全に消滅、更には車が横転したため再起不能となり、カーチェイスはここで終了。
しかし、魔術VS科学のバトルが再び繰り広げられようとしたところで上条さんが止めに入ります!
ねーちんによって事情を知った上条さん。そしてそれを察したステイル。

ステイルの背後に聳え立つ宇宙エレベーター・エンデュミオン。科学サイドにとっては宇宙に行けるエレベーターとなっていますが、魔術サイドにとってはバベルの塔…つまり、合理性を超えた規模を持った建築物であり、存在した時点で魔術的意味合いを帯びてしまう、と。
それだけならまだ良いんですが、問題が一つあり、エンデュミオンに「聖人」を組み込むことで超大規模魔術装置にすることができるそうです。

学園都市内にはステイル達のように上条さんなど、一部の人間を除いて素性を暴いたりすることはないですが魔術サイドの人間が沢山います。そして上条さんが知らないところで学園都市内にて魔術を利用しようとしている人間がいることを知ります。

そしてレディリーは警備員(アンチスキル)が動き出したため、シャットアウラさんに撤収を命じます。
アリサを助けるために動くシャットアウラさんですが、ここで「あるもの」を目にしたことにより驚愕の表情を浮かべます。
コミカライズ版第1話やパイロットの帽子の隣にも描写がありましたが、シャットアウラさんが持っているブレスレットは半分に割れており、もう片方は無くしたと思っていたようですが何故かアリサが持っていたことに驚きを隠せないシャットアウラさん。
このブレスレットはオリオン号の試験飛行の際に配られた物になるのですが、シャットアウラさんが持っている物はそれよりも希少な物になるので、アリサが持っていた半分に割れたオリオン座のブレスレットは無くしたと思っていたもう片方のやつだと、見て瞬時に察したわけですね。
また、元々は一人だった人間が二人に分かれたという象徴を表している、半分に割れたオリオン座のブレスレット。
もう片方はアリサが持っていたと知ったシャットアウラさんはレディリーの命令によってアリサをレディリーの元へと連れて行こうとします。
アリサを連れて行くことを知り、阻止しようとする上条さんですが、シャットアウラさんは聞く耳持たずで円盤を射出、爆発を引き起こして上条さん達の前から姿を消します。ここで上条さんは重傷を負ってしまいます
一方その頃、美琴はレディリーについて調べていました。PC画面に表示されているのは名称が違いますがどう見てもGoogle先生。黒子については入院中なので寮にその姿はありません。
その時、携帯に一本の電話が入ります。相手は佐天さん。
魔術サイドVS科学サイドのバトルの際に起こった爆発で騒動に気付いた人達が結構いたようで、その人の目撃証言により、アリサが浚われたということを知ります。
風紀委員(ジャッジメント)177支部へと早足で向かう美琴。PCの電源は入れたままであり、画像検索に表示された一枚の画像の下の方には「1870年」と書かれていました。
最初は別人じゃないかと疑うかもしれませんがどう見てもレディリーです。コミカライズ初見の方でもここでレディリーが不死だということを察する方が多いと思います。もしこの画像を美琴が見たらどのような反応をしてたんでしょうかね…そしてここで今月号は終了。

巻中カラーの上の方にも書かれてましたが、コミックス第1巻が8月22日に発売するそうですね。
更に次号は表紙&巻頭カラーだそうで。大丈夫か朝倉先生…
カラー無しは過去に1回しか無いので本当に凄い人気なんだろうなぁ、と改めて思いました。

そして楽しみはまだあるんですが、次号でいよいよレディリーがシャットアウラさんに刺されるんですが、その時の描写がどうなるか楽しみで仕方ありません。
劇場版では激昂して凄い表情になっていたシャットアウラさん。そしてその様を見て顔芸炸裂のレディリー。さてコミカライズ版ではどうなるか。


確か次号の発売日が7月12日だったので早く一ヶ月経ってほしいと思う今日この頃。ではまた。

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