2013/05/14

『とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟』コミカライズ版(#01「奇蹟の少女」)

雑誌は数年前にコロコロコミックを買って読んでましたがいつからかパッタリと買わなくなり、再び雑誌と無縁の私となっていましたがエンデュミオンの奇蹟が完全コミカライズされてから毎月、少年ガンガンを買うようになりました。
漫画版が読みたいのもありましたがそれ以上に漫画版のシャットアウラ姉さんが見たいのもありました。本当に好きなので。
同時に禁書の漫画版も同誌に連載されていると知りました。ただ、エンデュミオンの奇蹟の連載が終わったら購入もやめるとは思いますが…

劇場版パンフレットにてコミカライズ版作画担当の朝倉亮介先生のインタビューが書かれてましたがまだちゃんと読めてないので、恥ずかしながらどの雑誌に連載されるのかは知らず…。ネットで調べているうちに少年ガンガンに連載されていると知ったのが少し遅かったので正確にコミカライズ版を読み始めたのは少年ガンガン4月号からでした(3月号に関しては先月、バックナンバー注文票で注文して読破済み)。

コミカライズ版のレビューに関しては最初に読み始めたのが4月号からだったのでしようかしまいか考えていましたが、全部切り離してスキャナにかけ終わってるのでします。微妙なところからするのもあれなので今更ですが1話からの感想です。


というわけで月刊少年ガンガン3月号より始まった「とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟」。
冒頭は3年前に起きた事件から始まります。
試験飛行したスペースプレーン・オリオン号が帰還直前にスペースデブリと接触し、エンジントラブルによって第23学区に不時着してしまいますが、この事故の乗員乗客88名は全員の生存が確認され、後にこの事件は『88の奇蹟』と呼ばれるようになりました。
「奇蹟が起きた」と大々的に報じられたオリオン号事件ですが、オリオン号のコクピット席は血まみれになっています…これは間違いなく死んでるだろう…
そして3年後の第23学区に『88の奇蹟』の記念の碑も建てられました。そしてその石碑の前に立つ一人の少女。
新キャラのシャットアウラ=セクウェンツィアです(名前が分かるのはまだ先)。劇場版では手と後ろ姿が小さく映っています。
ちなみに初見がコミカライズ版ではなく劇場版だったので最初はアリサ(後述)かなと思ってましたがコミカライズ版ではシャットアウラさんの横顔がしっかり描かれています。
石碑の前に立ち、何かを思っている表情からオリオン号事件と彼女は何か関係がありそうです。

そして舞台は第7学区へ。いつもの上条さんとインデックスの姿。
どうやらインデックスは昨日、晩御飯が食べられなかったようで、上条さんは「好きなだけ食え」と言い、インデックスは上機嫌になります。
「おわびになんでも食べさせてくれるって言ったのはとうまだよ!?」「サイフの中身には限度があるというか…」など、劇場版にはなかったセリフがちらほら見受けられます。劇場版は90分に収めるため、カットしたシーンやセリフも多いと思うのでこれらもカットされたのかなと思います。
漫画版の方が分かり易い感じがしますね。

そして第7学区を歩いている時にインデックスはモニタから流れていた『宇宙エレベーター』という単語を聞き、上条さんに話しかけます。
ロケットやシャトル等を使わず直接宇宙に行けるようにした、非常に目立つタワー状の建造物、それが宇宙エレベーター・エンデュミオンです。
『エンデュミオン』という名称が付けられたのは9月14日、群奏活劇の時系列なのでエンデュミオンの奇蹟の時系列の数日前、つまり最近なんですね。
インデックスは知らなかったようですが上条さん曰く「今までもあった」らしいです。
私も試しに1期と2期を見直してみましたが、何処にもそのような建造物は見当たらず…それでも「あった」んでしょうね。
それからしばらく、エンデュミオンの話をしている2人。その時、何処からかメロディが聞こえます。
2人はメロディが聞こえたところへと行くと、1人の少女がキーボードで弾き語りをしていました。ストリートライブです。
彼女の名前は鳴護アリサ(名前は後に判明)。アリサの歌に魅了され、聴き入る2人。
丁度その頃、美琴はいつもの喫茶店にて初春と話をしていました。話の内容は3年前に起きた『88の奇蹟』について。
3年前に宇宙を飛行したオリオン号は試験飛行でしたが、墜落事故によってスペースプレーン計画は凍結され、オリオン号を作った会社は倒産状態だったのですがその直後に買収、『奇蹟』の復活を遂げて宇宙エレベーター・エンデュミオンの建設が始まったそうです。
初春の話から宇宙エレベーター建設は世界初らしいです。初春は専門の話になると凄い勢いで話すなぁw
佐天さん禁書デビューおめでとう!
超電磁砲ではメインキャラを務めている彼女ですが禁書には一切登場していなかったので、劇場版に登場すると知った時は本当に嬉しかったです。
彼女は無能力者ですが、咄嗟の閃きは超電磁砲4人組の中でも一番なのでそれが事件の解決に繋がったりもしています。
ゲーム版の超電磁砲ではこの閃きによって犯人の足取りを掴んだりもしました。佐天さんは本当に友達想いの優しい子です。

美琴は佐天さんが聴いている曲について聴きます。佐天さんは今話題のアーティスト・ARISAのことについて話をしていきます。
そして初春がARISAについてパソコンで調べて美琴に見せると美琴は「やっぱりあの子だ」と反応。
美琴とARISAは群奏活劇、正確には9月12日にて既に出会っているので、勿論美琴は彼女のことを知っています。
ただ、名前は聞けないまま彼女と別れたのでアーティスト名のみ聞いてもピンとこなかったわけですね。
美琴と佐天さんがイヤホンを分け合っている場面がコミカライズ版でも見られて嬉しいです。
すごい顔だwwww
初春の目線の先には、ガラスに張り付いてすごい顔で美琴と佐天さんを見ている黒子の姿がありました。正直、劇場版より迫力がありましたww
黒子は群奏活劇とエンデュミオンの時系列の丁度中間に位置する「残骸(レムナント)編」にて彼女と同じ空間移動能力者の結標淡希と交戦して負傷したため、車椅子に乗って行動しています。
超電磁砲組で最後の方に登場したのも、病院に入院しており、医者から半日早く外出許可が出たため、美琴達を驚かそうとしていたようですが、美琴と佐天さんがイヤホンを分け合ってる姿を見て彼女も美琴に近付こうと能力を使って美琴の隣へと急接近します。
そして美琴は電撃で黒子を振り払おうとしますが電撃を受けても黒子が嬉しそうだ…www

一方、ストリートライブを終えてお辞儀をするアリサ。そしてアリサの歌に感動したインデックス。
そしてアリサは2人の元へと歩いていこうとしますがコードに足を取られ、転びかけますが上条さんが受け止めようとします。
結局は転倒してしまいますが上条さんが下敷きとなったのでアリサは無傷で済みました。
ここの描写が特に気合入ってる気がしてならないのだが…
アリサの尻や胸が上条さんの顔に当たってるところの描写がリアルすぎて…そう思ったのは私だけじゃないはず。
相変わらずラッキースケベな上条さん。しかしそれを見たインデックス。彼に何度も噛み付き、上条さんの顔に歯型の跡が…ww

アリサの歌に感動し、褒めるインデックス。そしてアリサの曲をダウンロードした上条さん。出会ったばかりとはいえ、既に3人の間には仲の良い雰囲気が漂っていました。
聞いた話によると、アリサは無能力者(レベル0)で勉強も全然ダメらしいですが、今は無能力者に感謝してるらしいです。

「能力があれば、きっとそれに頼ってた。そしてそもそも歌ってもいなかったと思う」

彼女にできる唯一のことは「歌を歌うこと」であり、「歌のためなら何でもしよう」と頑張っていたようです。
アリサは能力などに頼らず、自分の力で頑張ろうとしています。
そしていつか、ストリートでなく、大きな会場で沢山の人に自分の歌を届けたいという大きな夢も持っています。
アリサのような、純粋で自分の夢に向かって前向きに歩こうと努力しているキャラはとあるシリーズでは初めてではないでしょうか。
ここの描写も好みです。アリサが全体的に描かれています。背景にエンデュミオンが描かれているのもGood。
そしてアリサの携帯に一本の電話が入ります。そして発信者の名前を見て驚きの表情を浮かべます。
電話の内容はオーディション合格の電話で待望のデビューを果たし、「カナミンと同じになるってこと!?」と目を輝かせながらアリサと共にデビューを喜びます。
デビューのお祝いとして、豪華な食事を一緒に食べに行こうと言うインデックス。そしてアリサはお言葉に甘えて一緒に食べることに。ここも劇場版には描かれていなかったシーンです。
ちなみにアリサが受けたオーディションはエンデュミオンに関係したものであり、キャンペーンに使うイメージソングにアリサの歌が選ばれました。
楽しそうに話すアリサとインデックス。そしてその間にどんどん積み重なっていくレシートの山…劇場版を見るに、明らかに10万以上使ってるだろうなこれ…上条さん…
そして劇場版、コミカライズ版共に食べてるのはインデックスだけじゃないかと思ってしまうのは私だけだろうか…。

アリサは、昔から幸運に恵まれているようで上条さんとは対照的な人生を歩んできたそうです。
だから今回のオーディションも「運」のおかげで受かったのではないかと思っています。
しかし上条さんは「それは違うだろ」とアリサに言います。
食事後、3人はバッティングセンターへとやってきました。

「成功というのは、怖がらずに打席に立って、打ちたいと願って、めいっぱいバットを振った奴にした訪れないんだ!」

しかしボールはバットに当たらず不発に終わり、説得力が無いとインデックスに言われてしまいますが、
「アリサのオーディション合格は運などではなく、実力で選ばれた。だからそれは誇って良い」
と言います。上条さん優しいなぁ。
その後もしばらくの間バッティングセンターにいた3人。結局、上条さんは一度も打てず、更にインデックスに「注意力がお留守」とまで言われる始末。このシーンも劇場版には無かったので入れてほしかったですね…
そしてその3人の様子を離れたところからルーンのようなものを使って見る3つの影…というところで次号へ続く。


記念すべきコミカライズ版第1話でしたが私は最初の方でも書いたとおり、4月号から読み始めました。
劇場版は観たので第1話は見なくても問題無いと思っていましたが劇場版には無かったシーンが結構沢山あったので読んで良かったと思ってます。作画も自分好みでリアルな描写もあり、本当に最高でした。
劇場版の最後に納得がいかない方も多数いるとは思いますが、恐らくコミカライズ版で全て描かれるのではないかと信じています。
もし読んでみたいと思った方がいれば、少年ガンガンにバックナンバー注文票というものがありますのでそれで注文して読んでも良いのではないかと思います。巻中カラーもありますし。

コミカライズ版は今後に期待せざるを得ません。ではまた次回。

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